マントルピースの周辺装飾

マントルピースの周辺装飾

1.欧米では、マントルピースがその部屋の中心でなおかつ屋敷の中心でもあります。お客様が見えればその前につれていき、家での大切な行事や団欒はその前で行われます。
その家の歴史や家風、祝祭の中心になる所です。(日本間であれば、床の間)そしてこの場所の装飾が家全体の装飾の基調となり家一番の見せ場になるところです。

2.マントルピースと周りの装飾は背にする壁一面をひとつの空間としてとらえ、 マントルピースを中心に置き その周りをシンメトリー(左右対称)にするのが基本的な考え方です。
壁の高さによってマントルピースの大 きさ、高さがきまります。天井が低いのに大きなマントルピースを置くと、天井が重くのしかかるような感覚 になります。こんな時は、少し小さめ、低めのマントルピースにすることで天井が高く壁面が広く大きな部屋に感じます。

H.B.FireplacesTimeless Style/Suzanne kasler
3.マントルピースの装飾計画でもうひとつ大事なことは、昼と夜の見え方を考えながら計画することです。 この時にカラーコーディネイトと、インテリアと、照明のコーディネイトを一緒に考えてください。
昼間の明るい光の中のマントルピース周りの見え方と、夜の照明点灯時の見え方をです。燭台風ライトや、スタンド、ブラケット照明などでマントルピース周辺をやわらかく浮き上がらせるライティングが効果的です。この時もシンメトリーであることが一般的です。

4.マントルピースの上の装飾は中心に鏡や絵画などを置く事が多いです。その場合はマントルピースのサイズによって鏡や額の大きさを考慮しなければなりません。
マントルピースの幅より大きいものは避けるべきです。大きさと置く位置によってはマントルピースの大きさと部屋の広さ(天井の高さ等)の感じ方に影響がでてきます。